コンタロウさんからのあいさつ

 僕は物心ついた頃から漫画に夢中だったというのは他でも書いたことがあります。
 
  では漫画一辺倒だったかと言うとそうでもなく、結構釣りには行っていました。それも山奥の谷川のような所です。小学5年のときに友達に誘われて断り切れずに行ったような釣りでしたが、無器用な僕にも釣れて、すっかりはまってしまいました。友達はヤマメを釣りに行こうと言ってたのですが実際に釣れたのはアブラハヤという魚でした。回りには梨畑が沢山あって収穫期にはおばちゃんが「少し傷んだのを持って行きなさい」と言って持ちきれないくらいくれました。僕等は食べきれないので口の中で果汁だけ吸ってしぼりかすを吐き出すという、ぜいたくな食べ方をしたものです。

 僕が19歳の時に描いて初めて雑誌に掲載された「カッパの出て来た日」という作品があります。魚釣りをしているとカッパが釣れるという話なのですが、これはあの頃の釣りの思い出がベースになっています。
 
 この作品が認められたということで僕はその後本格的に漫画の道を歩むことになりました。そうなると引っ込み思案の僕を山奥の釣りに引っ張り出したあの友達が、僕を漫画の道に押し出したと言えるかもしれません。

  ヤマメはとうとう釣れませんでしたが、故郷の自然は僕にいろんなものを与えてくれたような気がします。







プロフィール
本名:高階 光幸
[たかしな みつゆき]
昭和26年12月11日生まれ
兵庫県養父市広谷

経 歴
八鹿高校卒業後、何度かの投稿を経て昭和50年夏、大学在学中に少年ジャンプ赤塚賞受賞。その秋より漫画家としてギャグ漫画等の連載を始め、現在に至る。

現在、集英社 ビジネスジャンプで
「いっしょけんめい ハジメくん」
を連載中!!

代表作品など
「1、2のアッホ!!」
「怪盗ルーズ」
「いっしょけんめいハジメくん」
「ぼくらの時代」
「プロレス短編シリーズ」
「ハッピーカンパニー」
「夢のさん家はここですか?」
「魔球」 
-漫画ゴラク短期連載より-
「下町純情ランチ」
-漫画笑ルームより-
「サラリーマン釣道講座」 
-漫画釣王より-
他多数